ブラジル・パンタナール便り・・・・
2011年 02月 01日
光るアリ塚
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11年前に撮影した「光るアリ塚」の写真です。

あの頃はまだデジタルカメラが普及されておらず、私はNikonのF3やFM2を使用していた。

デジタルカメラのように撮影した後すぐにプレビューして絵を確認できなかったので、何度も露出を変えて撮影した。フィルムを何本無駄にしたことだろうか・・・・・

このセラードの不思議な現象、「光るアリ塚」を知ったのは1994年だったかな?ブラジルの科学雑誌に出ていて辞書を引きながら、その記事を読んで生物発光現象に驚かされた記憶がある。

その後、この記事が気になり、国立公園の本や観光ガイドブックなども調べ始め、その現象が見られる場所を探し出すこともできた。いつかは行って見たいな~という好奇心を抱きながら年月が経つ・・・・

そして念願が叶ったのが、2000年の10月。初めてのエマス国立公園訪問だ!

あの頃は舗装道路もかなり酷い状態で、特にマット・グロッソ州境からゴイアス州に入ってからの80kmが道らしいものではなかった。アスファルトが所々剥がれて穴以上になり避けることはできず、速度をさげて穴に入るかグチグチ土砂の路肩に入るかのどちらか、まさしく究極の選択である。
この80kmを移動するのに3時間ほどかかった。たぶんブラジルで私が走った道で一番酷かったと思う。

当時は写真技術も上手くなく、必死に失敗しないように真剣に撮っていた。

金もなくフィルムの数も限られていてシャッターを切るのも一枚一枚慎重に押していた。

広大な公園は南北40kmもあり、無数にあるアリ塚全てが光る訳ではないので綺麗に光っているアリ塚を探すのにも一苦労。そんなこんなをしている内に公園の閉園時間が迫ってくる・・・・

慌ててシャッターを切った何枚かの一枚がこの写真だ。

NHKのような超高級一眼レフデジカメやHD超高感度カメラを使用している訳ではないので結果は見ての通り・・・・。

でも記念に残る私の初エマス国立公園「光るアリ塚」ショットだ。

この後、個人で2回ばかり遊びに行って、テレビの仕事では何回??行ったかな?トータル滞在期間はたぶん5ヶ月は超えるかもしれない??

たぶん訪問客の中では一番ではないかな?日本人では間違いないと思う。外国人としても一番だと思う。

それほど、エマス国立公園と光るアリ塚とは縁がある。

しかし、これほどこの光るアリ塚に興味をもって情報収集できたのもきっかけを作ってくれた女性がいる。

彼女は京都外国語大学のポルトガル語学科の生徒で、ブラジルファンの大学講師が引率して生徒さんを5、6人連れてパンタナールに遊びに来た中の一人。
彼女はパンタナールの大自然に魅了され、その中でも一際彼女の好奇心を動かしたのか「アリ塚」だった。
彼女は外語大学を終えて、ブラジルに短期留学に来て、全く畑違いの生物学を勉強し、アリ塚の研究をしたのである。彼女の勉強の資料の中に「アリ塚における生物の発光現象」という論文を書いた先生の資料があり、私がこの現象に興味があるといったら無事留学を終えてブラジルを去る前に私にその資料を送ってくれたのだ。
その資料をきっかけにNHKのテレビ番組への現実化に実っていったと言っても過言ではない。

そして、撮影隊と何度も足を運び、数々の番組を制作し、今回のHotSpotセラード「最後の楽園」光るアリ塚につながった訳である。

だから福山龍馬がこの「光るアリ塚」が拝めたのも、きっかけは一人の女学生のアリ塚への好奇心から始まったということを僕は言いたかったのだ。

最後にこの場を借りてお礼を申し上げたい。

F わかこちゃん、本当にありがとう!ここまでセラードを日本の人に紹介できたのは、君のお陰!!

福山龍馬は俺のBlogなんかは読まないだろうけど、本当だったら彼が彼女にお礼を言うべきなのである。

こんなに素晴らしい自然現象を見せてくれるけっかけを作ってくれたんだから!!

さあ、皆さん 2月6日の光るアリ塚をみて、見ず知らずの彼女に感謝して下さい!

ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・・・

Obrigado!!

何度言っても足りんな!
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by pantanalinbrazil | 2011-02-01 10:22 | セラード エマス国立公園


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