ブラジル・パンタナール便り・・・・
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2010年 06月 18日
森の生活 はじめ ~パンタナールの川辺にて~
はじめに・・・・・


今年でパンタナール初訪問日から数えて18年目を迎えた。

ブラジルに渡って1年目、1992年の11月に観光客として訪問して一目惚れして、93年の3月からパンタナールの最北限の川辺で約2年間生活をした。

そこは観光ロッジでオーナーはサンパウロの某日系旅行社で日本人観光客の団体がよく来ていた。

そのロッジの目玉は数あるパンタナールのロッジでも日本人が日本語で応対してくれて食事は日本食風に出されるというところだった。

そのロッジに長年働いた日系人ご夫妻が引退することになり、私は管理人補佐ということで入ったが結局6ヵ月後には新しい管理人はサンパウロへ戻り、私が責任者としてロッジを運営することになった。

従業員は田舎町カーセレス出身の少年ジョアンとジョゼー、おっさんのファビオとダニエル、そしてロッジの目の前に流れる川、大河パラグアイ川の支流ジャウルー川の畔で生まれ育ったルイースとその姉妹マリーアとコンセイソンの7人。

日常会話はすべてポルトガル語、それも田舎のボリビアスペイン語風なまりの田舎言葉。ブラジル2年目の私はろくにポルトガル語は話せず、彼らの言葉も聞きづらく、私の言っていることも良く理解してもらえないと・・・・悪いことづくめ・・・・・もともと田舎の大人しい人達だから口数も少なく会話もほとんどなかった。最初のこの頃は・・・・日本語を話すのは観光客が来る時のみ。

毎日が驚きとあきらめの連続・・・・・自分一人の時間とういうものをたくさんもてた。

これでもかと本を読み、思索し、自己を振り返り、性格を変えた・・・・

そして森を歩いて、川で糸を垂らし、たくさんの動物達と遭遇した・・・・・

この生活が今の自分の基礎を作ったといっても過言ではない・・・・・

しかし、そろそろ、その頃の記憶がうっすらと消えつつある・・・・・

この2年間の生活を経て、色々寄り道をしながら、現在もこうしてパンタナールと関っている。

昔の思い出を忘れない内にどこかに残しておくのもいいかなと。

それをこのブログを通して昔の写真と日記を見つつ、ここに「パンタナールの森の生活」として記していきたいと思っている・・・・・どこまで続くか分からないが?

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本文ここから------------------------------------------------

1993年3月、ブラジル北部ベレーン市郊外85kmの農園から旅が始まった。

ポルトガル語もろくに話せない世間知らずの22歳の俺は、一年間の熱帯果樹栽培の農園生活に別れを告げ、3200km離れたパンタナールへ向かった。

長距離バスを3つ乗り継ぎ、三日かけて着いた町はブラジル中西部マット・グロッソ州カーセレス。パンタナールを形成する主要河川、パラグアイ川上流に隣接する人口7万人ほどの田舎町。ボリビア国境までわずか100kmの辺境の地。
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小さなバスターミナルは旅立つ人達で賑わっていた。バスから降りて、冷たい水で喉を潤していると後から聞きなれた母国語で声がかかる。

「あなた、Nさん、長旅おつかれさま・・・・。」

と流暢な日本語で話しかけてくる白髪の日系人男性Kさんがそこにいた。

お互い日本語で簡単な挨拶を済ませ、二人でタクシーに乗り込む。バスターミナルから 5分程度でパラグアイ川ほとりの船着場に着いた。
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Kさんは船着場の連中にポルトガル語で俺を紹介し始め、労働者諸君は、そのまま8mの頼りないアルミボー トに大量の荷物を積み込み始めた。

「Nさん、バハンキーニョ(小屋)まではこのボートで3時間くらいかかるからね。途中、止まらないからトイレだけは済ませといて・・・・ま、男だからもようしたら船からすればいいし・・・・そろそろ荷物の積み上げも終わるから出ようか。」

「え、3時間もかかるんですか??2時間かからないと聞いていましたが・・・・。」

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「それは空のボートでの時間で、これだけ荷物積んだら時間はかかります。途中のショートカットが倒木で通れなくなれば、もっとかかるよ。」

とKさんは平然と説明してくれた。ま、ここまでくれば1、2時間の差もあまり意味がないように思えた。

Kさんはボート最後尾の40馬力船外機のハンドルをにぎり、たくみに操作しタバコを吹かしながら飄々としている。頼りない木の葉のような小さなボートは 大河に吐き出され、俺は眼前に広がるパラグアイ川を眺め、荷物に埋もれながら「凄いところに来たな~~。」とただ驚愕し、「思えば遠くに来たもんだ~」を 口ずさんだ。
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船着場を出たのが夕方4時過ぎ、時間は刻々と流れていく。抜けるような青空はいつのまにかオレンジ色に染まり、ボートは爆音を撒き散らしながら鏡のような 水面を走り続ける。

3月のパンタナールは雨期の終わり、パラグアイ川の水位は最高で本流の水は支流や川辺林に氾濫し、いくつもの水路ができる。Kさんはその同じような水路を選びながら森を縫うようにボートを進めていく。

行けども行けども水の世界・・・・途中の水路が倒木の枝で塞がれて通れない。Kさんはおもむろに刃渡り80cmの山刀を俺に差し出し、
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「Nさん、その枝なぎ倒してくれる?」

「あ、これですか?全部倒していいですか?」

「出来るんだったらやって・・・・。」

「このおやじ、俺を試してやがる・・・・俺はアマゾンの森で一年間、斧と山刀を使って雑木伐採を全部手作業してきたんだよ、この程度はどうってことないのさ・・・・」

と心のつぶやきは全く出さずに、あくまでも素人のようにお上品に枝をはらう。

「Nさん、上手じゃない。どこで覚えたの?」

など馬鹿にしたような口調でお褒めの言葉をいただき、難なく水路を通過しパラグアイ川を2時間ばかり下り、ようやく支流のジャウルー川に入る。

川幅は急に 狭くなり蛇行が激しい。薄暗い中をおやじは慎重に運転していく。支流を遡ること約一時間、前方に灯りが見え始め、ボートは速度を落とした。もうあたりは 真っ暗、漆黒の闇夜である。
 
そして、一言心の中で呟いた。

「おいおい、これからこの道を一人で運転するのか?!」
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by pantanalinbrazil | 2010-06-18 11:56 | パンタナール 森の生活
2010年 06月 13日
親子
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小ワニが40匹くらいいました。

母親が寄り添ってしっかり守っていました。

この小ワニの中で大きくなれるのは1匹くらい・・・・・

大きくなるまで色々な動物に食べられてしまいます。

ズグロハゲコウ

猛禽類

アナコンダ

ジャガー

でも自然界では命は無駄にされません・・・・・他の命を支えます。
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by pantanalinbrazil | 2010-06-13 00:28 | パンタナール 爬虫類